長崎 五島市 “西の高野山”大宝寺で無病息災願う「火渡り」

弘法大師にゆかりがあり、西の高野山とも呼ばれる長崎県五島市の大宝寺で、無病息災などを願う火渡りが行われました。

五島市玉之浦町にある大宝寺は、遣唐使として大陸に渡った空海が帰国の際に立ち寄って真言密教の教えを説いたとされ、西の高野山とも呼ばれています。

15日は、この日に参拝すれば1000日分の御利益があるといわれる千日大祭が4年ぶりに開催され、大勢の参拝者が訪れました。

境内では、木を組み上げた高さ1.5メートルほどの、護摩壇に火がつけられ、参拝者の名前と「家内安全」などの願い事が書かれた護摩木を僧たちが読み上げながら火に投げ入れました。

そして、燃えた護摩壇を崩し、残り火のついた木片の上をはだしで歩く「火渡り」が行われ、参拝者が合掌しながら次々と歩いて渡っていました。

地元の女性は、「4年前に参加したときは自分のことを願いましたが、その後、出産を経験したので、子どもたちの健康を願いながら火渡りをしました」と話していました。