平和活動家 故岡正治氏が生前”性暴力”か 資料館一時休館へ

朝鮮人被爆者の実態調査に取り組んだ長崎の平和活動家でおよそ30年前に死去した岡正治氏が、生前、知人女性に同意なく抱きつくなどの行為をしたことが分かったとして長崎市の「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営する団体が女性に謝罪していたことがわかりました。
資料館は10日から一時休館としたうえで今後、名称の変更などを行う方針です。

岡正治氏は元長崎市議の平和活動家で「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」の代表を務めるなど、朝鮮人被爆者の実態調査に取り組み、1994年に亡くなりました。

長崎市西坂町にある「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営する団体によると、岡氏の知人女性が、同意なく抱きつくなどの行為があったと3年前にインターネットの投稿サイトで被害を告発したことから女性から直接、聞き取りを行うなど調査を進めた結果、9月女性の被害を認め文書で謝罪したと言うことです。

資料館は、岡氏が亡くなった翌年の1995年に開館し、岡氏の活動や戦時中の日本の加害責任を訴える資料などを展示しています。

資料館は10日から一時休館したうえで今後、資料館の名称や展示内容の見直しを行う方針だということです。

資料館を運営するNPO法人の崎山昇理事長は、NHKの取材に対し、「性暴力は絶対に許されない。被害者に寄り添って、対応したうえで再出発を目指す」と話していました。