五島で青果用のさつまいもの収穫盛ん 農家の新たな収入源に

農家の新たな収入源にしようと、去年から青果用のさつまいもの栽培を始めている五島市では、ことし初めての収穫時期を迎えています。

「JAごとう」などでは、葉たばこ農家などが裏作にあたる夏場に新たな収入源を得るため、これまで焼酎などの加工品用のさつまいもの栽培が主流でしたが、去年からスーパーで販売される青果用のさつまいもの栽培を進めています。

五島市では、ことし13戸の農家が9.1ヘクタールの畑で栽培していて、先月下旬から、本格的な収穫の時期を迎えています。

5日は、農家の人たちが専用の収穫機を使ってさつまいもを掘り起こし、手作業でトラックに載せていきました。

生産者の亀山光孝さんは「五島でできたさつまいもはミネラルも豊富でとても甘い。ぜひ、みなさんに食べてもらいたい」と話していました。

「JAごとう」などによりますと、青果用として栽培を進めているさつまいもは、順調に行くとことしは180トンの生産を見込んでいて、国内のスーパーで販売されるほか、焼き芋の需要が高まっているタイなどに輸出されるということです。

「JAごとう」などでは令和8年度に2000トンの収穫を目指していて、将来的には、東南アジアに輸出を拡大していきたいとしています。