長崎造船所で建造 最新型護衛艦「によど」命名・進水式

長崎市の三菱重工業・長崎造船所で建造が進められている最新型の護衛艦の命名・進水式が行われ、「によど」と名付けられました。

防衛省では「FFM」と呼ばれる最新型の護衛艦の建造を進めていて、長崎市にある三菱重工業・長崎造船所がこのうちの8隻の建造を担っています。

26日は長崎造船所で6隻目となる護衛艦の命名・進水式が行われ、防衛省の関係者などおよそ160人が参加しました。

式ではまず、防衛省の増田和夫事務次官が護衛艦を「によど」と命名すると発表しました。

これに続いて、船体をつなぎ止めていた綱が切断されると、くす玉が割れ、集まった関係者は護衛艦の命名・進水を祝いました。

防衛省によりますと「によど」は高知県を流れる「仁淀川」から名付けられ、建造費は同型の護衛艦もう1隻とあわせておよそ947億円です。

これまでの護衛艦の警戒や監視といった機能に加え機雷の捜索と除去の能力を備えて多様な任務に対応できる一方、複数の機能を統合することで、従来の半分ほどの人員で運用ができるということです。

「によど」は今後、レーダーなどの装備が取り付けられて完成し、来年度中に防衛省に引き渡される予定だということです。