海自・佐世保地方総監部 パワハラ行為などで隊員2人を停職

海上自衛隊は佐世保基地を母港とする護衛艦「あけぼの」に所属する隊員2人が後輩にパワハラ行為をしたり、同僚の物を盗んだりしたとして25日、この2人をいずれも停職の処分にしました。

処分を受けたのは佐世保市を母港とする護衛艦「あけぼの」に所属する30代の3等海曹と21歳の海士長の合わせて2人です。

海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、このうち3等海曹は後輩隊員の食事に無断でペッパーソースを入れたり、水筒を捨てたりするパワハラ行為を行ったということです。

被害を受けた隊員が上司に相談し、調べたところ、3等海曹はパワハラ行為を認め、「何度、指導しても改善されず、いらだちから行った。やりすぎたと反省している」と話しているということです。

このため海上自衛隊ではこの3等海曹を25日付けで停職30日の処分にしました。

一方、21歳の海士長は同僚の菓子やジュースを複数回にわたって無断で食べたり飲んだりしたほか、別の同僚の携帯電話の充電器を盗んでいたということです。

この海士長は盗んだことなどを認めていて、海上自衛隊はこの海士長についても、25日付けで停職30日の処分にしました。

2人の処分を受けて、護衛艦「あけぼの」の艦長の外川久人2等海佐は「今後、服務指導を徹底し再発防止と厳正な規律の維持に努める」とコメントしています。