「キッズゲルニカ」中学生が制作 平和への思い描く 長崎

ピカソの代表作「ゲルニカ」にちなんで子どもたちが平和への思いを描く「キッズゲルニカ」の制作が長崎市の中学校で行われました。

「キッズゲルニカ」はピカソが無差別攻撃を受けたスペインの町の惨状を描いた作品「ゲルニカ」と同じ大きさのキャンバスに、子どもたちが平和への思いを描くプロジェクトで平和活動の一環として世界各地で行われています。

今回、長崎県内で活動するNPO法人が企画し長崎市立日見中学校の全校生徒およそ150人が参加しました。

絵は平和のシンボルとして知られる「嘉代子桜」がモチーフとなっていて、生徒たちは両手にピンクのインクをつけ、桜の木が描かれた大きなキャンバスに桜の花びらに見立てた自分の手形をつけていきました。

そのうえで、それぞれが平和への思いを込めたメッセージを書き込みました。

3年生の女子生徒は「平和の『和』を書きました。いま、自分が暮らしているのは平和な世界だから、世界に届けたいと思ってこの文字にしました」と話していました。

実行委員長を務める3年生の浦田治輝さんは「平和を実現して世界が輝けたらいいなと思って、選びました。ここから世界へ平和を伝えられたらと思っています」と話していました。

横道圭一郎先生は、「世界で平和な世の中を作るためのメッセージとして届いてくれるような花になったんじゃないかと感じています」と話していました。

今回制作した絵は、来月、東京のスペイン大使館に送られ、スペインの都市・ゲルニカに届けられる予定だということです。