長崎県北部で線状降水帯発生 記録的な大雨 厳重に警戒

長崎県では15日午前、「線状降水帯」が発生し、北部を中心に記録的な大雨となっています。
気象庁は命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっているとして、厳重に警戒するとともに安全を確保するよう呼びかけています。

気象台によりますと、対馬海峡付近に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいて、長崎県内は大気の状態が非常に不安定となっています。

平戸市では午前9時35分までの1時間に85.5ミリの猛烈な雨が降りました。

また、松浦市では午前10時10分までの12時間で、観測史上最も多い294ミリの雨を観測し、長崎県北部を中心に記録的な大雨となっています。

気象庁は15日午前9時19分に長崎県北部で「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして『顕著な大雨に関する情報』を発表しています。

「線状降水帯」は、発達した積乱雲が次々と連なって大雨をもたらす現象で、これまでに宇久地域を除く佐世保市、松浦市、平戸市、それに佐々町に土砂災害警戒情報が出されています。

気象台によりますと昼前までは非常に激しい雨が降るおそれがあり、15日1時間に降る雨の量はいずれも多い所で北部で60ミリ、南部、壱岐・対馬、五島で30ミリと予想されています。

気象庁は命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっているとして、厳重に警戒するとともに、安全を確保するよう呼びかけています。