五島から長崎へ ドローンで100キロ超える最長配送飛行

五島市から長崎市まで100キロメートルを超える距離をドローンを使って荷物を運ぶ、日本初となる実証飛行が行われました。

このドローンによる実証飛行は、五島市の福江島と長崎市を結ぶ100キロ以上離れた距離で行われたもので、荷物の届け先となった長崎市の会場では、県の関係者などが到着を見守りました。

海の上を飛んできたドローンは、およそ1時間で長崎市の上空に姿を見せると、機体に格納していたパラシュート付きの荷物を30メートルほど下の地面に落としていきました。

荷物には、五島名物のさばを使ったすしが入っていて、長崎県の馬場副知事などが、その場で試食して形の崩れや味に問題がないかを確かめていました。

ドローンを使った物流を行っている会社は、ふだん、五島列島内で医薬品などを医療機関などに配送するサービスを行っていて、会社によりますと、100キロメートル以上の距離で荷物を運ぶドローンの飛行は日本では初めてだということです。

馬場副知事は「朝、五島で作ったものがすぐ食べられるということで、味もしっかりして驚いた。離島や斜面地の多い長崎でもニーズがあるので、県としても、こうした取り組みを支援していきたい」と話していました。

今回の実証飛行に携わり、ドローン事業を行っている豊田通商の鈴木和成さんは「物流の省力化などに貢献できる取り組みだと思うので、新たな可能性を模索していきたい」と話していました。