先月熱中症で搬送359人 前年同月より50人以上増加

猛烈な暑さが続いた先月1か月間に、長崎県内で熱中症とみられる症状で病院に搬送された人は360人近くに上り、去年の同じ月に比べ50人以上増えたことが県のまとめでわかりました。
長崎県は9月に入っても気温がかなり高くなる可能性があるとして、気象台では引き続き熱中症に注意するよう呼びかけています。

長崎県のまとめによりますと、先月1か月間に県内で熱中症とみられる症状で病院に搬送された人は359人に上りました。

これは去年の同じ月に比べ51人増えています。

搬送者の内訳を見ますと、重症が3人、入院が必要な中等症が141人などとなっていて、搬送者の半分以上にあたる204人が65歳以上の高齢者でした。

また熱中症になった場所は、住宅の中やその屋外が全体の4割を占めています。

長崎県では先月、18か所の観測地点のうち16か所で平均気温が平年を上回り、最高気温が35度以上の猛暑日となった日は、島原市で14日と去年の同じ月より6日増えたほか、去年の8月には猛暑日がなかった長崎市と佐世保市でも、ことしの8月は猛暑日となった日がそれぞれ8日に上りました。

気象台によりますと、九州北部は今後も暖かい空気に覆われやすく、特に今月上旬は気温がかなり高くなる可能性があるとして、引き続き熱中症に注意するよう呼びかけています。