送迎バスの安全装置 県内の幼稚園など6割余が設置終了か
静岡県牧之原市の認定こども園で当時3歳の女の子が送迎バスの車内に取り残され亡くなった事件から5日で1年です。
この事件を受けて、送迎バスに安全装置の設置が義務づけられましたが、県内ではことし6月末時点で、設置を終える予定となっているのは、全体の6割あまりとなっています。
1年前の去年9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で当時3歳の女の子が通園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、重度の熱中症で亡くなりました。
この事件を受けて、国は来年3月までに全国の幼稚園や保育所などの送迎バスに子どもの置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務づけました。
これについて、長崎県が5月から6月にかけて調査したところ、県内では、ことし6月末時点で、設置を終える予定となっているのは全体の61.8%だったことが分かりました。
全国平均は55.1%で全国の割合を上回った一方で、県内では4割近くで設置が進んでいない状況だったということです。
県は「今後も自治体などを通して、装置の設置を各施設に呼びかけるとともに、設置に関する補助金についても周知していきたい」としています。