石木ダム工事現場で危険行為 県が公務執行妨害の疑いで被害届

川棚町で建設が進む石木ダムの工事現場に、建設に反対する住民がショベルカーで侵入し、県職員に危険な行為を行ったとして、県は、公務執行妨害の疑いで警察に被害届を出したことを明らかにしました。

県が開いた会見によりますと、先月、川棚町で建設が進む石木ダムの工事現場に、建設に反対する住民の男性が小型のショベルカーに乗って侵入し、工事用の仮設道路ののり面の一部を掘削したということです。

現場では、当時、工事は行われていませんでしたが、県の事務所にいた職員が現場に設置されたカメラに男性が映っているのに気づき、事務所の職員4人が現場に駆けつけました。

その際、男性に現場から出て行くように促すと、男性は、ショベルカーの先端にあるバケットを振り回したということです。

バケットは職員1人の右ひじに接触しましたが、けがはなかったということです。

県は、川棚警察署に通報した上で、男性が県職員に危険な行為を行ったとして、今月1日、川棚警察署に公務執行妨害の疑いで被害届を提出しました。

県土木部河川課の田中良一企画監は、「工事現場で事故があると、県も、住民もお互い困ると思うので、危険な行為については常に注意をしていく」と話しています。