諫早市 自衛隊元隊員を防災専門職員として採用 危機管理強化

防災の日の1日、諫早市は、危機管理業務のさらなる強化と充実を図ろうと自衛隊の元隊員を防災の専門職員として採用し、1日、辞令を交付しました。

辞令が交付されたのは元陸上自衛隊員の松本※ヨシ昭さん(57)です。

1日は、諫早市役所で辞令交付式が行われ、関栄治総務部長から交付書が手渡されました。

松本さんは雲仙市出身で、38年間に渡り、陸上自衛隊で第一空挺団や西部方面普通科連隊に所属したほか、イラクの復興支援や熊本地震で物資の補給輸送活動に従事した経験があり、内閣府の「地域防災マネージャー」の資格を持っています。

松本さんは1日から2年の任期で、危機管理課の職員として防災に関する訓練の企画立案や啓発活動のほか、災害発生時の対応や自衛隊の災害派遣の調整を行うことになっています。

県内では長崎県や佐世保市などが自衛隊の出身者を防災関係の職員として採用していて、諫早市での採用は初めてです。

松本さんは「諫早市ではかつて、諫早大水害が発生していて大雨による災害はもちろん、国民保護や鳥インフルエンザなど、さまざまな災害の対応に自衛隊の経験と知識を生かして尽力したい」と話していました。

※ヨシは頼の右側が「刀」の下に「貝」