佐世保市 中国発着のクルーズ船受け入れ体制強化へ

今月、中国から日本への団体旅行が解禁されたことなどを受けて、佐世保市は29日の記者会見で中国を発着するクルーズ船の受け入れ体制を強化する方針を明らかにしました。

これは29日、佐世保市の宮島大典市長が定例の記者会見で明らかにしたものです。

それによりますと今月上旬から中旬にかけて中国国内のクルーズ船の運航会社と佐世保市とのやりとりの中で、国慶節の大型連休があることし10月以降、佐世保港に発着するクルーズ船の便数を本格的に増やすという話が出たということです。

これを受けて、佐世保市は中国からの観光客の受け入れ体制を強化しようと▽中国国内の旅行会社を集めて佐世保市の魅力を発信するイベントを行うほか、▽クルーズ船の船内で地元の特産品を紹介する実証実験などを行っていくことを決めました。

宮島市長は「運航会社からは佐世保の特色であるさまざまな周遊観光メニューをしっかり作り上げていきたいという話もあったので、佐世保全体の活性化につながっていくのではないかと期待している」と話していました。

一方、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出をめぐって、市は今のところクルーズ船の運航への影響は確認されていないとしていて、今後の動向を注視しつつ受け入れ体制の強化を進める方針です。