ORCの元社員 営業秘密の不正持ち出し容疑で書類送検

長崎県大村市に本社がある航空会社ORC=オリエンタルエアブリッジの66歳の元社員が会社の保安対策に関わる営業秘密を不正に持ち出したとして書類送検されていたことが警察などへの取材で分かりました。

書類送検されたのは、大村市に本社があるORCの66歳の元社員です。

警察やORCによりますと、元社員は去年11月、会社の保安対策に関わる営業秘密を私物のUSBメモリに転送して複製し、不正に持ち出したとして不正競争防止法違反の疑いが持たれています。

警察などによりますと元社員は去年11月に退職するまで安全管理などを担当する管理職として情報を知りうる立場にあり、会社側が元社員から返却されたパソコンを調べたところ、会社の情報が不正にダウンロードされていたことがわかったということです。

警察などによりますと、元社員はORCを退職後、去年12月、新たに就航予定の新潟市の航空会社トキエアに転職していて、調べに対し、容疑を認めたうえで「転職先で役立つと思い持ち出した」と供述しているということです。

ORCはNHKの取材に対し「今回の情報の持ち出しによって運航の安全への影響はない。改めて社内教育を行い、再発防止に努めたい」としています。

また、トキエアは「会社としての関与はなく、今後の就航への影響はない」と しています。