「対馬の盆踊」ユネスコ無形文化遺産登録後初めて行われる

各地で継承されてきた民俗芸能「風流踊」の1つとして去年、ユネスコの無形文化遺産に登録された「対馬の盆踊」が、登録後初めて先週、長崎県対馬市で行われました。

「対馬の盆踊」は、長崎県の対馬市に伝わる祖先を供養するのための盆踊りで、去年11月、民俗芸能「風流踊」の1つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。

登録後、初めてのお盆を迎えた先週、「対馬の盆踊」が伝わる4つのうち3つの地区で、それぞれ「盆踊」が行われました。

このうち曲地区では、夕方になると、紫や赤の華やかなはっぴを着た地区の人たちが墓地に集まり、扇子を手に太鼓のリズムに合わせながらゆったりした動作で踊りを踊っていました。

「対馬の盆踊」は少人数の男性たちが初盆を迎える家を回って踊る踊りですが、新型コロナの感染拡大後は初盆の家を回るのをやめているということです。

曲郷土芸能保存会の梅野直房さんは、「踊りを継承していく人たちが少なくなり開催できるか不安でしたが、若い人たちが帰ってきてくれてどうにかできました。私たちのあとを継いでくれる人たちを育てていくのが課題です」と話していました。