佐世保市の障害者支援施設で利用者に虐待 市が行政処分

佐世保市の障害者施設で利用者に対する6件の虐待が確認されたとして、市は、この施設に対し、来月から1年間、新規利用者の受け入れを停止する行政処分を行いました。

処分を受けたのは、佐世保市江迎町奥川内にある障害者支援施設「白岳学園」です。

市によりますと、施設から市に通報が寄せられたため、市が調査したところ、去年6月からことし1月にかけて利用者に対して、身体的虐待が5件、心理的虐待が1件、確認されたということです。

具体的には、指導的な立場にある職員が利用者を倒したり、たたいたりしていたほか、複数の利用者を特定の部屋に入れて外から施錠するといった不適切な身体拘束を行っていたということです。

この施設を巡っては、平成27年にも不適切な身体拘束を行っていたとして県が改善を求める勧告を行っていました。

市は、この施設に対し、来月1日から1年間、新規利用者の受け入れを停止する行政処分を行いました。

処分について、白岳学園を運営する社会福祉法人「民生会」は「指摘を受けた虐待および関係法令違反については事実として把握している。より一層速やかに事業の改善を進める」とコメントしています。