資料館の「11時2分」表記 「投下」から「さく裂」に変更へ

資料館の「11時2分」表記 「投下」から「さく裂」に変更へ

長崎市の原爆に関連して「11時2分」という時刻について、長崎原爆資料館では一部の展示物で原爆が「投下された」時刻と表記されています。
これについて被爆者の一部からはより正確に「さく裂した」という表記にあらためるべきだとの意見が出ていることなどから、長崎市は今後、展示物の表記を見直す方針です。

長崎市によりますと「11時2分」については、戦後から長年にわたって原爆が「投下された」時刻と表記されていましたが、近年、当時の手記や資料などを調査したところ、原爆が「さく裂した」時刻と表記する方がより事実に近いという認識に変わったということです。

しかし、長崎原爆資料館の一部の展示物では「11時2分」について、原爆が「投下された」時刻と表記されていて、被爆者の一部からは「さく裂した」という表記に統一すべきだという声があがっています。

このため、長崎市は今後、原爆資料館の展示物の表記を見直す方針です。

被爆者の山川剛さんは「表記の見直しは喫緊の課題だ。原爆資料館は子どもたちが原爆について学ぶ重要な施設なのでより正確な知識を身につけられる場にしてほしい」と話しています。