路線バス運転手の出勤日数「25日以上」半数近く 九州運輸局

路線バスの運転手不足が全国的に深刻となる中、九州運輸局が路線バスの運転手を対象とした初めての調査を行った結果、1か月あたりの平均的な出勤日数が「25日以上」と回答した人が半数近くに上ったことがわかりました。
専門家は「客観的に運転手の労働環境の厳しさを認識できた点は意義深い」と話しています。

路線バスは全国的に運転手不足が課題になっていますが、来年4月には国が定める運転手の拘束時間の上限が引き下げられることなどから「2024年問題」と呼ばれ、より一層の人手不足が懸念されています。

こうした中、九州運輸局は実態を把握しようと九州各県で働く路線バスの運転手を対象に労働環境や改善点などについて初めてのアンケート調査を実施し735人から回答を得ました。

それによりますと、1か月あたりの平均的な出勤日数について、半数近くの46.8%が「25日以上」と回答しました。

また、「現在の年収」は平均でおよそ400万円だったのに対して「妥当だと思う年収」はおよそ570万円で170万円ほどのズレがあることがわかりました。

九州運輸局では、アンケート調査の結果を各事業者に共有して今後の対策の参考にしてもらうということです。

公共交通に詳しい関西大学の宇都宮浄人教授は「労働環境の厳しさを認識できた点は意義深い。地方の路線バスはもうかる事業ではなくなっていて重要な地域のインフラとして国や自治体が支える仕組み作りが必要だ」と話しています。