大雨の影響 スーパーでは早くも値上がりする野菜も

降り続いた大雨の影響で、野菜の入荷が遅れたり生育が悪くなったりして、長崎市内のスーパーでは早くも値上がりする品目も出ています。

長崎市内の大手スーパーによりますと、10日までの大雨により、長崎県に向かう高速道路が通行止めになった影響で、入荷する野菜の量が通常と比べて11日は10%ほど減っているということで、野菜を並べる棚には空いたスペースが目立っています。

また、日照不足の影響を受けやすいきゅうりやなすといった果菜類の中には早くも値上がりする商品も出ています。

このスーパーでの11日の店頭価格は長崎県産のきゅうり3本が税抜きで198円となっていて、先々週に比べ1割ほど値上がりしているほか、熊本県産の長なすは先々週は3本で198円でしたが、いまは2本に減らして178円で販売されていました。

スーパーによりますと、野菜の価格帯として200円を超えると消費者にとって高いという印象が強くなり売れにくくなるということで、これまでは200円以内に抑えてきたということです。

しかし、13日の木曜日からは2割から3割の値上げに踏み切り、きゅうりは3本入りで238円と、40円値上げするほか、これまで据え置いてきた佐賀県産のたまねぎは3個入り198円だったのを一気に60円値上げして258円にするということです。

買い物に訪れた人たちは「野菜は毎日、食べないわけにはいかないから値上がりしても買わざるを得ない」とか、「台所を預かる主婦としては野菜の価格高騰が早くおさまってくれるように願っている」などと話していました。

「ゆめタウン夢彩都」の青果主任、石井裕貴さんは「あれだけの大雨で農作物への被害がなかったということはおそらくない。水を吸った野菜は腐りやすくなるので今後は小松菜や春菊など、葉もの野菜の値段も上がると思う」と話していました。

長崎市中央卸売市場で競りを行っている卸売業者によりますと、大雨の影響を受けて、島原や南島原が中心となる長崎県産のきゅうりの値段は現在、1箱5キロ入りで先週に比べ500円から600円高い2000円ほどで取り引きされているということです。

また、卸売業者は「3連休明けの来週にはなすの値段が上がり、来月のお盆の時期には品薄感からトマトの値段が高騰してくるのではないか」と話しています。