男児誘拐殺人事件から20年 地元の人たちが祈りささげる

長崎市で4歳の男の子が、当時、中学生だった少年に連れ去られ、殺害された事件から1日で20年となります。
事件の現場近くには地元の人たちが訪れて、祈りをささげました。

今から20年前の平成15年7月1日、長崎市で4歳の男の子が、当時、中学1年生だった少年に連れ去られて殺害されました。

男の子が亡くなった現場近くには地元の人によって地蔵が置かれていて、事件から20年となる1日は、多くの人が花や飲み物を供えて手を合わせ、祈りをささげていました。

慰霊に訪れた18歳の女性は「当時はまだ生まれていませんでしたが、事件についてニュースで知り、祈りをささげました。事件を風化させず、次の世代に伝え続けていく必要があると思います」と話していました。

また、事件をきっかけに長崎県内では、大学生が、問題行動のある少年の更生などを支援する取り組みが始まっていて、1日は大学生8人が現場を訪れて亡くなった男の子を悼みました。

長崎純心大学の只熊ゆりさんは「もう二度とこのような事件が起きないために、少しでも力になれるよう活動していきたいです」と話していました。