「ChatGPT」など「生成AI」学ぶ市民向けセミナー

「ChatGPT」など文章や画像を自動で作り出す「生成AI」について学ぶ長崎市で市民向けのセミナーが開かれました。

このセミナーは「ChatGPT」をはじめとする「生成AI」について知ってもらおうと長崎市が企画したもので、市民や市の職員などおよそ150人が参加しました。

セミナーではAIの研究・開発を進めるベンチャー企業の役員が講師役となり「AI」と「生成AI」の違いや「生成AI」を活用するメリットやデメリットについて講演しました。

この中で、生成AIは文章の作成などで業務を効率化できるメリットがある一方で、デメリットとして、ネット上の誤った情報で、文章を作成するおそれがあるということです。

そして、実際に生成AIで子育てに関するアンケートの文章を作成する様子を実演すると、参加者たちは驚いた様子で見入っていました。

参加した70代の市民は「生成AIはこれから避けて通れないものだろうからぜひ使ってみたい」と話していました。

参加した50代の市職員は「日付や場所を間違えることもあるが、生成AIを使うことで業務の改善や市民サービスの向上につながるのではないかと思う」と話していました。

講師役の原崎芳加さんは「生成AIについて不安に思う人もいると思うが、あくまで道具なので正しく理解することができれば生活を豊かにしていくものだと理解してほしい」と話していました。

【そもそも生成AIとは】
「生成AI」とは自分がイメージする文章や絵に関するキーワードを打ち込むとイメージに近い文章や絵を自動的に生成してくれるAI=人工知能のことです。

これまでのAIは、認識や検出、予測などを行うのが主流でしたが、「生成AI」は自ら答えを探して生成するためクリエイティブな作品なども生み出すことができるのが特徴で、その分野は、楽曲や画像、動画など多岐にわたっています。

「生成AI」はインターネット上にある膨大な数の文章を学習し、例えば、人間の子どもが文章の書き方を学ぶように文章を書くとはどういうことかを理解していきます。

いま話題の「ChatGPT」などは「生成AI」の1つで、世界中の企業などで導入が拡大しています。