佐世保空襲から78年 空襲直後の写真展

太平洋戦争末期におよそ1200人が犠牲になった佐世保空襲から今月で78年になります。
これにあわせて空襲直後の町の様子を写した写真展が開かれています。

佐世保市では、太平洋戦争末期の昭和20年6月28日の深夜から翌日の未明にかけてアメリカ軍の空襲を受け、6万人以上が被災し、およそ1200人が犠牲になりました。

今月で78年となるのを前に佐世保市役所では空襲の記憶を後世に伝えようと空襲直後の町の様子を写した写真展が開かれています。

会場では20枚の写真が飾られ、このうち市中心部「夜店通り」の写真ではたくさんの人が見守る中、空襲によって焼け落ちた場所をブルドーザーが片付けている様子が写されています。

当日11歳だった89歳の女性は「当時はとても怖かったし、終戦後も大変な思いをしました。戦争はもういやです」と話していました。

佐世保市役所市民生活部の山下宗輝さんは「佐世保の空襲は通常の焼夷弾による空襲の中では全国的にも被害が大きいものといえる。若い人にも戦争の悲惨さを知ってもらい恒久平和につながってほしい」と話しています。

この写真展は佐世保市役所で今月29日まで開かれています。