佐世保海上保安部が幼稚園で海の環境教室開催

海の環境保全について意識を高めてもらおうと、佐世保海上保安部の職員が紙芝居などを使って幼稚園児に海洋ゴミについて学んでもらう教室を開きました。

この教室は今月の「海洋環境保全推進月間」にあわせて佐世保海上保安部が出向いて開いたもので、8日は佐世保市の九州文化学園幼稚園の園児100人あまりが参加しました。

はじめに、海上保安部の職員が紙芝居を使って、ウミガメが海洋ゴミをクラゲと間違えて食べてしまい、苦しんだのちに手術によって助けられた物語を発表し、園児たちは静かに聞き入っていました。

次に、ゴミや重油によって汚れた海や死んだ生き物の写真が紹介されると、中には立ち上がって熱心に見る園児や「こんな海で泳ぐのはいやだ」と反応する園児もいました。

また、海の安全に関するクイズが園児たちに出題され、園児たちは海水浴のシーズンを前に、海で遊ぶときは必ず大人と一緒にいることなどを学んでいました。

参加した女の子は「家に帰ったらお父さんとお母さんにも海にはごみを捨てちゃだめだと教えてあげたい」と話していました。

佐世保海上保安部の池田博樹次長は「子どもたちには小さいうちから美しい海に親しんでもらい、大人になったら海を守りその大切さをさらに次の世代へと引き継いでほしい」と話していました。