高校2年生の男子生徒が行方不明 情報提供を呼びかけ 壱岐市

長崎県壱岐市の高校2年生の男子生徒が今月1日から行方不明になり、警察は、男子生徒の写真を公開して情報提供を呼びかけています。

行方がわからなくなっているのは壱岐市にある壱岐高校2年生の椎名隼都さん(17)です。

警察によりますと椎名さんは今月1日に高校の卒業式に出席した後、自宅に戻ったのを最後に行方がわからなくなり、警察は、家族や学校から話を聞くなどして行方を探してきましたがこれまでに発見に至らなかったということです。

このため警察は家族の意向も踏まえ17日、椎名さんの写真や特徴を公開しました。

これを受けて、警察は午後からは体制を強化して、近くの港周辺や山間部など島内全域に対象を広げて捜索を続けています。

椎名さんは身長175センチの痩せ型で最後に確認された際には白と紺のボーダーニットで紺のジャージのズボンをはいていたということです。

椎名さんは、長崎県が進めている「離島留学」の生徒で中学2年生の時に茨城県から移ってきたということです。

壱岐警察署は情報提供を求めていて、電話番号は0920−47−0110です。

椎名隼都さんの父親は、NHKの取材に応じ、「おとなしくて自分に自信がなかった隼都を変えたいと思って、離島留学に参加させた。壱岐に来てから家に戻ってくるときには明るくなっていた。ひとりで飛行機にも乗れるようになって、お兄ちゃんらしさも出ていた」と話していました。

その上で、「自分のことよりも他人に優しい子。優しすぎるっていうのはまさにそんな感じです。出てきたら俺が守る。俺が守るから怖がらないで勇気を出して出てきてほしい。出てきたら抱きしめてもう離さない。優しく包んであげたい」と話していました。

「離島留学」の制度で椎名さんを預かっている壱岐市の家庭の男性はNHKの取材に対して、「自分から率先して皿洗いをしてくれたり、洗濯物を干してくれたり、お兄ちゃん的な存在だった。優しすぎる性格で人に対して気を使いすぎていたのでそのしわ寄せはあったのだと思う」と話しています。

その上で、「いま行方不明になっているというのが本当に信じられないし、やっぱり悔しいです。だから必ず見つけたいです」と話していました。