佐世保市の「認定こども園」で不適切保育か 市が改善求める
佐世保市の「認定こども園」で去年、園児に対して、暴力や大声をあげて怒る行為などがあったとして、複数の保護者が市に改善を訴えていたことがわかりました。
園は暴力行為を否定する一方で、園児に大声をあげたことは一部認めていて、市は園に厳しい指導を改めるよう求めたということです。
佐世保市によりますと、去年4月から12月ごろにかけて、佐世保市南部の認定こども園で、保育士が園児に不適切な指導をしていると、複数の保護者が市に改善を訴えたということです。
保護者が改善を求めたのは、園の保育士が大声をあげて怒る行為のほか、そろばんで頭をたたいたり、ペンで園児の体を突っついたりするなどの暴力行為だったということです。
この訴えを受けて、市が確認したところ、園は「暴力的な行為はなかった」と否定する一方で、「感情的になり、大声になってしまったかもしれない」と、園児に大声をあげたことについては一部認めているということです。
市は「過度に厳しい指導はひかえるよう園に求めるとともに、暴力がなかったとしても、それを疑われるような行為がないよう指導した」と話しています。
園は今後、研修などを通して保育環境の改善を行っていくと市に説明しているということで、市も当面の間、園の対応について確認を続けていくとしています。