雲仙・普賢岳の溶岩ドーム 平成新山の山頂に登り現状を確認

雲仙・普賢岳が噴火してから今月17日で32年となるのを前に、九州大学や島原市の防災担当者らが平成新山の山頂に登り、溶岩ドームの現状を確認しました。

雲仙・普賢岳の噴火によってできた溶岩ドームは、崩落の恐れが指摘されているため、九州大学と島原市は毎年2回、登山を行って現状を確認しています。

14日は、それに加えて周辺の自治体の防災担当者や警察・消防などおよそ70人が参加し、午前9時に溶岩ドームを目指して仁田峠を出発しました。

その後、ふだんは立ち入りが禁止されている警戒区域に入り、昼前に高さ1400メートル余りの平成新山の頂上に到着しました。

そこで、九州大学地震火山観測研究センターの松島健教授らが調査を行ったところ、噴気の温度は90度余りでここ10年と比較して変化がなかったことや、溶岩ドームに大きな崩落の跡がみられなかったことがわかりました。

これらのことから、噴火活動は依然として落ち着いた状況が続いていて、異変を示す兆候はみられなかったとしています。

今回の調査について、九州大学の清水洋名誉教授は「登ってみると特に大きな変化はなく火山活動が再び活発化する兆しはないが、溶岩ドームはだんだんと劣化しているので、引き続き、崩落に注意が必要だ」と話していました。