鉄道開業150年 長崎市で木造りの路面電車運行

日本で最初の鉄道が開業した日から14日で150年となり、これにあわせて長崎市の路面電車では100年以上前に作られた木造の車両が運行されました。

明治5年の10月14日、日本で最初の鉄道が新橋・横浜間で開業し、14日でちょうど150年となります。

長崎市で路面電車を運行する長崎電気軌道は、例年、10月14日の「鉄道の日」にあわせて明治44年に製造された木造車両「168号」の記念運行を行っています。

14日は午前と午後にあわせて4本の運行が予定されていて、最も早い午前10時すぎに長崎駅前を出発した車両には鉄道愛好家などが次々と乗り込みました。

車両は、時代を感じさせるシンプルな運転台や光を多く取り入れるための二段屋根が特徴で、乗客たちは車内の様子を写真に収めたり、レトロな雰囲気を楽しんだりしていました。

また、路面電車が止まる電停ではカメラを抱えた鉄道愛好家が集まり、珍しい木造の車両を撮影していました。

車両に乗った36歳の男性は「明治時代の雰囲気を感じさせるところが素敵だと思った」と話していました。