石木ダム建設差止訴訟 最高裁が上告退ける決定 住民敗訴確定

長崎県川棚町で進められている石木ダムの建設に反対する住民などが、長崎県と佐世保市に建設工事の中止を求めた裁判で、最高裁判所は上告を退ける決定をし、住民側の敗訴が確定しました。

川棚町で建設が進められている石木ダムの建設に反対する住民などは、ふるさとで平穏に生活する権利が奪われるなどとして、5年前長崎県と佐世保市に対し、建設工事の中止を求める訴えを起こしました。

1審の長崎地方裁判所佐世保支部はおととし3月、「工事によって生命や身体の安全が侵害されるおそれがあるとは認められない」として住民側の訴えを退け、2審の福岡高等裁判所も1審に続いて訴えを退けました。

判決を不服として住民側が上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の三浦守裁判長は20日までに上告を退ける決定をし、住民側の敗訴が確定しました。

最高裁判所が住民側の上告を退ける決定をしたことについて、長崎県の大石知事は「これまでの行政側の訴えが認められたものと受け止めている。今回の台風のように自然災害は激甚化・頻発化しており、洪水被害の軽減や、安定した水の確保の観点から、石木ダムは必要だと考えている」と述べました。

その上で、住民側との対話については、「これで何かが変わるものではないので、まずは住民の皆さまの理解をえるように尽力したいと思っている」と述べ、引き続き対話を続ける姿勢を示しました。