松浦市沖合に沈む元寇船 「いかり」の引き揚げ準備始まる

来月、松浦市の沖合に沈む元寇船の「いかり」を引き揚げる計画に向けて、15日から準備作業が始まりました。

松浦市の離島、鷹島の沖合の海底からは鎌倉時代の元寇で沈没した元軍の船などが発見され、松浦市は将来的に目指している船本体の引き揚げに向けた実験を兼ねて、来月1日に「いかり」を引き揚げる計画を進めています。

引き揚げるのは、「いかり」の一部として海底に残っている長さ175センチほどの木材部分と長さ230センチほどのおもりの石などで、9年前に深さおよそ20メートルの海底で確認されたものです。

鷹島の港では15日から引き揚げに向けた準備作業が始まり、午前中は船に空気ボンベなどの機材が積み込まれました。

作業チームは引き揚げに向けて、周囲の水が汚れないように水中にフェンスを張ったり、現状維持のためにかぶせている土のう袋を取り除くといった作業をおよそ2週間かけて行っていくということです。

作業チームを率いる、國學院大学の池田榮史教授は「これまで安く、早く、安全に引き揚げる手法をずっと研究してきた。将来の船本体の引き揚げに向けたプロセスを埋めていく重要な実験作業になるので、非常にわくわくしている」と話していました。