元寇船のいかり引き揚げへ向け 発掘調査学ぶ 特別講義

ことし10月に長崎県松浦市の沖合で計画されている鎌倉時代の元寇船のいかりの引き揚げに向けて海底遺跡の発掘調査について学ぶ特別講義が行われました。

松浦市の鷹島の沖合の海底では鎌倉時代の元寇で沈没した元軍の船が2隻発見されていてことし10月上旬には元寇船の木製の「いかり」を引き揚げる計画です。

こうした海底遺跡の発掘調査に関心を持ってもらおうと鷹島では22日から3日間の日程で大学生などおよそ40人を対象に専門家による特別講座が行われています。

このなかで長年、元寇船の調査を行っている國學院大学の池田榮史教授が海中遺跡は発見した後に海の生き物に浸食されないよう特別な対策が必要なことや海底からの引き揚げやその後の保存にも高い技術が求められることを説明しました。

また、池田教授は元寇関連の調査研究の発展に向けては海外の研究者を含めた国際的な協力や後継者の育成が欠かせないと強調しました。

池田教授は「10月に計画しているいかりの引き揚げを手がかりに将来的な船の引き揚げにどんな準備や施設が必要なのか検証したい。引き揚げたものから『実は蒙古襲来はこうだった』とわかっていくので、わくわくします」と話していました。