田上市長 長崎原爆の日の平和宣言骨子発表 核兵器廃絶強く

長崎市の田上市長は、今月9日の長崎原爆の日の平和祈念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表しました。
この中で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について触れ、核兵器使用のリスクが高まっている今だからこそ、そのリスクから逃れるには核兵器廃絶しかないと強く訴えています。

「長崎平和宣言」は被爆者や有識者などでつくる起草委員会での議論をもとに長崎市長がまとめていて、1日田上市長が記者会見を開いて骨子を発表しました。

それによりますと、宣言では、被爆者の渡辺千恵子さんのエピソードから「私を2度と作らないで」というメッセージを引用し、核兵器を2度と使ってはならないと強く訴えます。

そして、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を発端に核兵器使用のリスクが顕在化したことの危機感を共有し、核抑止力に依存する考えへの警告と核兵器が使われないためには、核兵器をなくすしかないと訴えます。

その上で、日本政府に対して、被爆者の平均年齢が84歳を超える中、被爆者の援護の充実と被爆体験者の救済を求めるとしています。

田上市長は会見で、ことしの式典には先月26日時点で過去最多の94か国が参列を予定していることに触れ「国際情勢の中で、長崎と一緒に平和を願いたい国が多いのではないかと受け止めている。その国々と一緒に平和の大切さを発信するという意味では、ことしの式典の意味は大きくなると思っている」と、述べました。