エイチ・アイ・エス ハウステンボス売却検討 香港投資会社に

大手旅行会社のエイチ・アイ・エスは、長崎県にあるテーマパーク、「ハウステンボス」の運営会社の株式を香港の投資会社に売却する方向で検討していることが分かりました。
新型コロナの影響で業績が悪化する中、財務内容を改善するねらいがあるとみられます。

エイチ・アイ・エスは、ハウステンボスの運営会社の株式の66%余りを保有する親会社ですが、関係者によりますと、この株式を香港の投資会社に売却することを検討しているということです。

売却後も、ハウステンボスの営業は投資会社の傘下で続けられる見通しです。

エイチ・アイ・エスは、新型コロナの影響で主力の海外旅行事業の回復が遅れたことなどから、ことし4月までの半年間の決算がこの時期としては過去最大の260億円余りの最終赤字に陥りました。

今回、ハウステンボスを売却することで資金を確保し、財務状況を改善するねらいがあるとみられます。

これについてエイチ・アイ・エスは「企業価値や株主価値の向上のためさまざまな検討を行っている」とコメントしています。

一方、残りの株式を保有する九州電力や西部ガスなどの地元企業も、この投資会社への売却を検討しているということです。

ハウステンボスは、新型コロナの影響で落ち込んでいた入場者数が回復傾向にあり、このところ業績が持ち直していました。

【佐世保市長は】
佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」について親会社の大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」が運営会社の株式を売却する方向で検討していることについて、佐世保市の朝長則男市長は報道各社の取材に対して、「エイチ・アイ・エスが発表したコメント以上のことは知らない。エイチ・アイ・エスの創業者の澤田秀雄さんにはかつてハウステンボスの経営危機を救ってもらったという恩義を感じているので、できれば継続してほしいが、それはエイチ・アイ・エスが判断することなので、私からはそれ以上のことは言えない」と述べました。

そのうえで、長崎県が国に申請中の、ハウステンボスにカジノを含むIR=統合型リゾート施設を誘致する計画について「資本の移動はどこにでもある話であり、仮に資本の移動があってもIRの計画に影響はないと考えている。佐世保市としては事業を継続してもらい、雇用をしっかり確保してもらうということが担保されればよい」と述べました。

【県 情報収集に努める】
長崎県はハウステンボスにカジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致を目指して「区域整備計画」を策定し、ことし4月、国に申請し現在審査中です。

ハウステンボスの親会社の大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」が運営会社の株式を売却する方向で検討していることについて、長崎県IR推進課は「関連の報道やエイチ・アイ・エスが発表したコメントは把握しているが、現段階で県が特にコメントすることはない。引き続き情報収集に努める」としています。