長崎市元幹部の性暴力訴えた女性記者に長崎市長が謝罪

15年前、当時の長崎市の幹部から性暴力を受けたとして女性記者が市を訴えた裁判で、裁判所がことし5月、市の賠償責任を認めたことを受け、13日、長崎市の田上市長は東京都内で女性記者に面会し「元部長の行為はあるまじき行為であると重く受け止め、深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

15年前、長崎原爆の日の式典に向けて取材していた女性記者が、当時の長崎市の幹部から性暴力を受けたとして市に対して損害賠償などを求めていた裁判で、長崎地方裁判所はことし5月、市の賠償責任を認めおよそ2000万円を支払うよう命じました。

これを受けて、13日、長崎市の田上市長は東京都内で女性記者と面会しました。

この中で、田上市長は「元幹部の行為は取材協力を奇貨として、職務上の立場を利用した公務員としてあるまじき行為であると重く受け止め、使用者として深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

また、裁判の中で市側が「女性が適切な対応をとっていれば、事件は起こらなかったはずだ」などと主張してきたことに触れ、「主張に根拠がなかったことを認め、15年というあまりにも長い歳月にわたって苦しめ続け、記者として活躍する可能性を妨げたことについても心からお詫びを申し上げます」と述べました。

面会のあと、女性記者がオンラインで取材に応じ「市長みずからが謝罪したことはよかったと思っている。長崎市は今後、人権を一番に大切にする姿勢を持ってほしい」と話していました。
田上市長は、女性記者に謝罪したあと、双方の弁護士や関係者を交え、およそ40分間にわたり非公開で面会しました。

また、面会後、田上市長は報道陣の取材に応じ、「女性には15年間、非常につらい思いをさせてきた。こういったことを繰り返さないように、対応の仕組み作りも含めて市民が安心して暮らせるようにしていきたい。面会では女性から今後の取り組みについて質問があり、こういったことを繰り返さないために様々な努力をしたいと伝えた」と話しました。