松本城で電子チケット 今月末から導入へ 待ち時間解消のため

国宝・松本城で繁忙期に発生する最大3時間にも及ぶ待ち時間を解消するため、松本市は今月末から電子チケットを導入することになりました。

昨年度、国宝・松本城を訪れた人は89万7000人余りでコロナ禍前の水準に戻ったほか、外国人観光客は16万1800人余りと統計を取り始めてから最も多くなりました。
一方、天守に入るには本丸庭園の入り口で観覧チケットを買ったあと、さらに天守の入り口でチケットを見せる必要があるため繁忙期には、あわせて最大3時間の待ち時間が生じて課題となっていました。
ことしの夏も多くの観光客が訪れることを踏まえ、松本市は今月29日から電子チケットを導入し、待ち時間の解消を図ることにしています。
電子チケットは、松本城や市の公式ホームページなどから購入できます。
訪れる日時を指定するものと指定しないものがあり、日時指定のチケットであれば専用のルートから待ち時間なく天守に入ることができるということです。
臥雲義尚市長は、「ことしの夏も猛暑が予想されることから、できるだけ日時指定のチケットを購入して待ち時間なく入るようにしてほしい」と話していました。
また、耐震工事などが進められている国宝・旧開智学校校舎でもことし11月9日の営業再開に合わせて電子チケットが導入される予定です。