旅行支援金詐欺 さらに130万円余詐取か 会社役員を再逮捕

コロナ禍に県が行った観光支援事業に架空の旅行を申請し、支援金100万円余りをだまし取ったとして逮捕・起訴されている上田市の旅行会社の役員が、同じ手口でほかにも130万円余りの支援金をだまし取っていた疑いが強まり、16日再逮捕されました。

再逮捕されたのは、上田市の旅行会社「国際ホリディ」の役員、岸田直博容疑者(74)です。
警察によりますと、この役員は、おととし5月コロナ禍で需要が落ち込んだ観光業者に対して、県が支援金の給付などを行う「信州割SPECIAL事業」を悪用し、290人が日帰り旅行を行ったという、うその申請を行い、支援金139万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
調べに対し、容疑を認めているということです。
役員は3年前の12月、同じ手口で209人が日帰り旅行を行ったとするうその申請を行い、支援金102万円余りをだまし取ったとして逮捕・起訴されていました。
長野県は、「国際ホリディ」がおととし10月までの1年余りの間に、うその旅行を県に申請して支援金と観光クーポンあわせて9909万円余りを不正に受給した疑いで刑事告発していて、警察は余罪も含め捜査を進めています。