辰野町 “町条例逃れ”太陽光発電 事業者計画断念し撤退

辰野町で、住民の同意が必要だとする条例を逃れる形で建設されていた太陽光発電施設について、町は、事業者が、これまでに建設した施設を撤去し計画を断念したと説明しました。

問題となっていたのは、辰野町小野の飯沼地区にある1.2ヘクタールの敷地でおととし8月から建設が進められていた太陽光発電施設です。
一定の規模を超える施設を設置する場合は、住民の同意が必要だと町の条例で定められていますが、事業者側は、施設の名義を複数の業者や個人に分けることで条例にかからないようにしていました。
おととし事態を把握し、事業者側に建設した施設を撤去するよう求めていた辰野町は27日会見を開き、実現が不可能だと判断した事業者側が、ことし4月末までに施設を撤去したと説明しました。
また、計画を取りやめるとする確認書を交わしたということです。
武居保男町長は「今回のケースは地元の住民を不安にさせる『脱法』とも言える行為だった。今後も太陽光発電施設の設置を計画する事業者は、条例にのっとって手続きを進めてほしい」と話していました。