御嶽山 山頂の神社にも医療機器のAED設置へ 木曽町

10年前、戦後最悪の噴火災害が起きた御嶽山での救急救命に役立てようと、ふもとの木曽町は電気ショックで心臓の動きを正常に戻すAEDを山頂の神社に設置することを決めました。

AEDは電気ショックを与えて心臓の動きを正常に戻す小型の医療機器で、医師などの資格を持たない一般の人にも使用が認められています。
2014年9月に、死者と行方不明者が63人にのぼる戦後最悪の噴火災害が起きた御嶽山では、AEDが4か所の山小屋に設置されています。
しかし、山頂から最も近いのが800メートルほど離れた「二ノ池山荘」となっていることから、ふもとの木曽町は山頂にある神社にもAEDを設置することになりました。
設置にかかる費用34万円余りを盛り込んだ補正予算は今月13日に可決・成立し、木曽町は本格的な登山シーズンを迎える来月中の設置を目指しています。
木曽町は「御嶽山の標高は3000メートルほどあり心臓に負担がかかるので、日常的にAEDが必要になるケースが想定される。登山者らの安全に役立てていきたい」としています。