山開きを前に 御嶽山で登山者に迅速に情報伝達する訓練

来月、山開きを迎える御嶽山で、火山活動が活発になったときに登山者に情報を迅速に伝えるための訓練が行われました。

25日の訓練は、山開きを迎えるのを前に、ふもとの王滝村が役場や山頂で実施し、気象台から噴火警戒レベルを「2」に引き上げるという連絡が入ったという想定で行われました。
役場で連絡を受けた職員は、山頂などにいるパトロール員に情報を伝えるとともに、防災行政無線を使って山頂から離れて下山するよう促したり、避難施設へ逃げるよう呼びかけたりしていました。
25日の訓練では、役場からの放送の一部が山頂にあるスピーカーから聞こえなかったため、急きょ現地にいる職員が山頂にある設備を使って改めて放送したということで、村は原因を調査したうえで必要な対応をとるということです。
越原道廣村長は「きょうの課題を共有し、登山者の安全のためにできる対策を行っていきたい」と話していました。
訓練に立ち会った土井恵治県火山対策総合アドバイザーは「山開きの前に改善すべき課題が見つかり、意味のある訓練だった。ほかの火山で実施される訓練なども踏まえて、避難計画の見直しや対応マニュアルの作成に向けてアドバイスしていきたい」と話していました。