渋沢栄一ゆかりの地を巡る “スタンプラリー” 佐久

来月から、「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一の肖像をデザインした新しい一万円札が発行されるのに合わせ、ゆかりのある佐久市では、渋沢が訪れた場所を巡るスタンプラリーなどを企画しています。

渋沢栄一は、江戸時代に今の埼玉県深谷市の農家に生まれ、若いころには「藍玉」の商いで佐久市などを訪れています。
また、大河ドラマのタイトルとなった「青天を衝け」は、渋沢が藍玉の商いで通った佐久市の「内山峡」を詠んだ漢詩からつけられています。
こうした渋沢とのゆかりを観光誘客などにつなげようと、佐久商工会議所などでつくる団体は新しい一万円札の発行に合わせてさまざまな催しを企画しています。
このうちスタンプラリーは渋沢のふるさとの深谷市や、商いなどのために通った佐久市や群馬県の甘楽町、富岡市、下仁田町の道の駅など28か所で来月3日から行われます。
このほか新たなパンフレットの作成や渋沢を紹介するパネルの展示、記念講演なども行う予定です。
佐久市観光協会の志摩優さんは、「佐久市を知ってもらうチャンスにもなるので、いろいろな事業に取り組んでいきたい」と話していました。