長野の国道19号 一部区間で片側交互通行 浸食や大雨原因か

長野市信州新町の国道19号は、路面の亀裂や沈下のため一部の区間で片側交互通行が続いています。
調査の結果、道路脇の川によるのり面の浸食や大雨などが原因とみられることが分かりましたが、復旧工事の見通しは立っていません。

ことし4月、長野市信州新町水内の国道19号におよそ20メートルにわたって亀裂が入り、一部の路面が20センチほど沈下していることが確認されました。
このため長野国道事務所は、付近のおよそ200メートルの区間を片側交互通行としたほか、ブルーシートで亀裂の周囲を覆うなどの応急対策を行っています。
その後の調査の結果、国道脇を流れる犀川がのり面を侵食したことに加え、規制を始める1週間ほど前に降った大雨や雪どけに伴う地下水の上昇が原因とみられることが分かり、18日長野市で開かれた非公開の会議で報告されました。
長野国道事務所は復旧工事を計画していますが具体的なスケジュールは未定だということで、当面、現地の観察を続ける方針です。
長野国道事務所の岡田哲也副所長は「対策工事の進捗状況を踏まえ、安全が確認できれば交通規制を解除できるか検討したい」と話していました。