ベトナム人5人 窃盗罪で起訴 地震被災家屋で盗みの疑いも

ことし4月、長野市の空き家に侵入して貴金属を盗んだなどとして逮捕されたベトナム人5人が、窃盗などの罪で起訴されました。
同じような被害は石川県などほかの4つの県でも確認されていて、警察などは、5人が被災家屋などを狙った盗みを繰り返していた疑いもあるとみて余罪について捜査しています。

起訴されたのは、住居不定で無職のブイ・アイン・トゥアン被告(31)など20代と30代のベトナム人の男5人です。
起訴状などによりますと、5人はことし4月3日の午前4時ごろ、長野市内の空き家に侵入し、ブローチなどの貴金属およそ2万円相当を盗んだとして、窃盗と邸宅侵入の罪に問われています。
検察は認否を明らかにしていませんが、逮捕直後の警察の調べに対しては、いずれも容疑を認めていたということです。
警察によりますと、5人は技能実習生などとして入国したあと、SNSなどを通じて知り合ったと見られ、他人名義の車で各地を移動し、窓ガラスを割るなどして盗みを繰り返していた疑いがあるということです。
同じような被害は石川県、富山県、新潟県、それに栃木県でも確認されているということで、5つの県の警察は、5人が能登半島地震の被災家屋などを狙って盗みを繰り返していた疑いもあるとみて連携して捜査を進めています。