部活動の外部指導者 女子生徒と不適切な関係 松本市教委謝罪

去年、松本市の中学校の部活動で外部指導者を務めていた男性が、女子生徒と不適切な関係を持ったとして市の教育委員会が謝罪しました。

松本市教育委員会は、13日、会見を開き、市立中学校の運動部の外部指導者だった30代の男性が、去年、部員の女子生徒とSNSで個人的なやりとりをしたり、2人で車で外出したりするなど不適切な関係を持っていたと説明しました。
また、生徒の保護者は学校側に「男性は女子生徒と性的な関係があったことを警察に認めている」などと話しているということです。
この問題は、去年6月に女子生徒が学校側に伝えて明らかになりましたが、学校や教育委員会は急に指導をやめさせると周囲に詮索されるほか、男性が証拠を隠滅するおそれがあるとして、その後もおよそ1か月間、指導を続けさせていました。
去年8月になって、外部指導者を辞めさせたということです。
再発防止策として、市の教育委員会は外部指導者とコンプライアンスの順守について誓約書を交わすことを決めました。
松本市教育委員会の伊佐治裕子教育長は「生徒の心の傷となることは間違いない。大変申し訳なく、二度とこのようなことが無いようにしたい」と話していました。
部活動をめぐっては、教員の負担軽減などのため、県内全域で外部移行が進められていて、外部指導者の質の確保が課題となっています。