先月の冷え込みと霜による農業被害 3600万円余 県まとめ

先月10日の冷え込みと霜による農業被害について県が最終的にまとめたところ、全国で生産量が最も多いワイン用ブドウを中心に被害額が3600万円余りに上ったことが分かりました。

県内では、先月10日、寒気の流れ込みや放射冷却現象などのため3月下旬から4月中旬並みの冷え込みとなり霜が降りるなどしました。
その際の農業被害について、県は10日までに最終的な調査結果をまとめ、被害額は12の市町村であわせて3659万円余りに上ったということです。
内訳を見ますと、果樹の被害額が2030万円余りに上り、このうち長野県が全国最多の生産量を誇るワイン用ブドウは、立科町や安曇野市などで新芽が枯れるなどして1298万円余りの被害となっています。
また、野菜の被害額は880万円余りで、飯山市や中野市などでは露地栽培のアスパラガスに変色などの被害が確認されたということです。
このほか、長和町と上田市でシャクヤクの花に740万円余りの被害が出たということです。
県は、被害にあった農家に栽培の技術的な指導を行ったということです。