長野県西部地震40年を前に 大学生が災害の実情学ぶ 王滝村

地震による御嶽山の大規模な山崩れなどで29人が犠牲となった長野県西部地震から40年となるのを前に、松本大学の学生たちがふもとの王滝村を訪れ、当時を知る人から災害の実情や防災意識を高めることの重要性を学びました。

1984年9月14日に起きた長野県西部地震では御嶽山で大規模な山崩れが発生し、ふもとの王滝村では土石流に巻き込まれるなどして29人が犠牲になりました。
この地震からことしで40年となるのを前に、松本大学の学生30人が災害などを学ぶ授業の一環として王滝村を訪れました。
はじめに、学生たちは御嶽山の7合目で、当時、村の職員だった澤田義幸さんから山崩れの状況について説明を受けました。
このあと室内に移動し、澤田さんは村では住宅や車にも被害が出て避難生活を余儀なくされたとした上で、「村民の防災意識が変わるきっかけにもなった。ふだんから災害への危機意識を持ってほしい」と呼びかけていました。
授業に参加した4年生の男子学生は、「長野県西部地震は私が生まれる前の災害で知識がなかったので貴重な体験だった。こうした学びを通じて災害の時に適切な行動ができるようにしていきたい」と話していました。