公園の木倒れ児童けが 中野市 園内のすべての木を緊急点検

25日、中野市の公園で高さ10メートルほどの木が倒れ、近くにいた小学6年生の女の子が軽いけがをした事故を受けて、中野市などは27日、倒れた木の撤去作業を行うとともに公園内にあるすべての木を対象に緊急点検を始めました。

25日午後3時40分すぎ、中野市の一本木公園でポプラの木が根元から折れ、枝が背中に当たった小学校6年生の女の子(11)が腰にすり傷を負いました。
27日、現場では、木を管理している中野市などが午前中から重機を使って倒れた木の撤去作業を行いました。
中野市によりますと、当時公園では強い風が吹いていたほか、倒れた木は樹齢60年以上で一部に腐食がみられたということです。
この公園には倒れたポプラの木と同じくらいの樹齢の木がほかにもあるということで、中野市は、公園内のすべての木を対象に倒れる危険性がないか緊急点検を始めました。
中野市によりますと、27日はポプラの木や高い木を優先して点検を行ったということで、その結果は28日にもまとめたいとしています。
バラの名所として知られる一本木公園では、25日から「信州なかのバラまつり」が開かれていて、主催者は園内の一部の立ち入りを規制したうえでまつりを継続しています。
一方、今回の倒木事故を受けて、長野県は各地の建設事務所と、市町村に対し、都市公園の中にある樹木の点検や診断を通じて安全確保に努めるよう通知を出しました。