霧ヶ峰で開山祭 夏山シーズン中の安全を祈願 諏訪

美しい自然を楽しめる高原として、県内有数の観光スポットとなっている霧ヶ峰で24日、夏山シーズンの到来を告げる開山祭が行われました。

霧ヶ峰の開山祭は諏訪市の「霧鐘塔」と呼ばれる記念碑の前で行われ、地元の観光関係者など40人あまりが出席しました。
開山祭では、グライダーが祝賀飛行を披露したあと、出席者が神事を行って夏山シーズン中の安全を祈願しました。
霧ヶ峰は、諏訪市と茅野市それに下諏訪町にまたがる県内有数の高原です。
国の天然記念物の「霧ヶ峰三大湿原」やニッコウキスゲの群生地など美しい自然で知られ、3つのアルプスや八ヶ岳連峰、それに富士山までのぞめる見晴らしの良さでも知られています。
去年5月には、およそ180ヘクタールの草原が焼ける山火事に見舞われましたが、被害にあったニッコウキスゲの群生地も夏には例年より多くの花を咲かせ関係者を安心させました。
諏訪観光協会の佐久秀幸会長は「去年は山火事もあり植物への影響を心配しましたが、ますます青みが増し安心しています。ことしはより多くの観光客が訪れることを期待しています」と話していました。