知人女性を暴行し車で連れ回す 懲役13年判決「悪質な犯行」

知人女性の自宅に侵入し性的暴行を加えたうえ、女性を車に乗せて連れ回したなどとして、監禁傷害などの罪に問われた37歳の男に対し、長野地方裁判所は20日、「人格を踏みにじる悪質な犯行だ」などとして懲役13年の実刑判決を言い渡しました。

上田市の大野修被告(37)は去年10月、東信地域のアパートの1室に包丁とスタンガンを持って侵入し、住人の20代の女性に性的暴行などを加え、その一部を動画に撮影したうえで、女性を車に乗せて連れ回したとして、監禁傷害などの罪に問われました。
この事件は裁判員裁判で審理が行われ、検察側が懲役15年を求刑したのに対し、弁護側は「罪を認め反省も十分にしている」などと主張していました。
20日の判決で、長野地方裁判所の坂田正史裁判長は「被害者に身体的・精神的な苦痛を与え、人格を踏みにじる執ようで悪質な犯行で同情の余地はない」などと述べ、懲役13年を言い渡しました。