ギャンブル依存症啓発セミナー 患者が経験や回復への決意語る

ギャンブル依存症の患者や家族を対象にしたセミナーが長野市で開かれ、患者本人がみずからの経験や回復に向けた決意を語りました。

このセミナーは、20日までの「ギャンブル等依存症問題啓発週間」にあわせて、患者の家族会などが全国で開いているもので、19日、長野市の会場にはおよそ40人が集まりました。
この中で、「県立こころの医療センター駒ヶ根」の担当者は、「ギャンブル依存症は薬物依存などと同じ脳の病気で何度も繰り返す恐れがある。当事者と家族、病院が回復に向けて連携することが大切だ」と説明しました。
また、治療のため入院中だという東京の男性は、「感情をコントロールできなくなり、一時は自殺も考えた。患者どうしの自助グループで苦しみと向き合い続けていて家族のためにも回復したい」と話しました。
ギャンブル依存症の患者は県内で4万人あまりと推計されていて、家族会などによりますと、オンラインカジノやスポーツ賭博の拡大により20代から40代の若い世代の患者が増えているということです。
19日のセミナーで、家族会の担当者はネットギャンブルの規制強化を訴えるとともに、家族会への参加や積極的な相談を呼びかけていました。