長野県 生産量全国一のワイン用ブドウ 冷え込みの影響で被害

長野県が全国で生産量が最も多いワイン用のブドウについて、今月10日の冷え込みで霜が降りるなどした影響で、3つの市と町で、合わせておよそ778万円の被害が確認されました。

今月10日、県内では、寒気や晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象が起きた影響で、3月下旬から4月中旬並みの冷え込みとなり、霜が降りるなどしました。
県が、16日までに農業被害をまとめたところ、全国で生産量が最も多いワイン用のブドウについて、栽培面積のおよそ1パーセントで、新芽が枯れるなどの被害が確認されたということです。
被害額は、東御市と立科町、それに安曇野市で合わせておよそ778万円に上るということです。
ワイン用のブドウはフルーツとして食べるブドウよりも、枝が低い位置にあるため霜などによる影響が大きかったとみられています。
県内では、これまでに飯山市や中野市などの露地栽培のアスパラガスで変色したり先端が曲がったりするなどの被害が確認されていて、ブドウなどと合わせた被害額は1990万円余りとなっています。
県は調査を続けるとともに、被害のあった農家に栽培の技術的な指導を行うことにしています。