長野県内初の「日本版ライドシェア」サービス開始 軽井沢町

タクシー会社が運営主体となり、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶいわゆる「日本版ライドシェア」のサービスが県内で初めて軽井沢町で始まりました。

「日本版ライドシェア」は、タクシー会社が研修や運行管理などを行う運営主体となり、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ仕組みで、東京都内などで始まっています。
県内有数の観光地、軽井沢町は、年間およそ800万人の観光客が訪れる一方、タクシードライバーの人手不足が課題となっていたため、国に「日本版ライドシェア」の導入を申し出ていましたが、このほど県内で初めて許可されました。
26日は、町役場で出発式が行われ、土屋三千夫町長や運営主体となるタクシー会社の社長らがテープカットしました。
「ライドシェア」は、配車アプリを使って利用できます。
アプリの運営会社によりますと、採用が決まったドライバーは、普通免許を持つ20代から70代の自営業の8人で、タクシー会社の安全管理のもと、自家用車などを使って運行します。
運賃はタクシーと同じ水準で、運行は、タクシーが不足する毎日、午前8時から午後1時までと午後4時から午前0時までとなっています。
軽井沢タクシー協会の松葉和彦会長は「大型連休などこれからの季節は軽井沢町に多くの人が訪れるので、ライドシェアも活用して楽しい時間を過ごしてほしい」と話していました。

タクシー不足の解消に向けて、長野県は、来月、会議を開き、軽井沢町での導入状況について事業者や市町村と情報を共有したうえで、ほかの地域でも「日本版ライドシェア」を導入できるか、検討していくことにしています。